2025年4月13日に開幕予定の大阪・関西万博。
その公式キャラクターである『ミャクミャク』が、サルバドール・ダリの作品に酷似していると話題になっています。
SNSでは「パクリでは?」との声もみられますが、実際のところはどれほど似ているのか気になるところです。
今回2つの画像比較をおこない、ミャクミャクがダリのパクリなのかについて検証しました。
ミャクミャクは大阪・関西万博の公式キャラクター
『ミャクミャク』とは、細胞と水が1つになって生まれた正体不明の不思議な生き物のことだそう。
現時点では、ミャクミャクに関して以下の設定が公表されています。
- 細胞のイメージからつくられた赤い輪のロゴマークをヒト型にしたもの
- 背中にしっぽがある
- 人間の言葉を話す
- スポーツが得意
また、1970年の大阪万博の象徴である太陽の塔からアイデアを得てつくられたのが、背中のしっぽについているという目。
見た目にかなりインパクトがあるので、万博を盛り上げるために一役も二役も活躍してくれそうですね!
【画像比較】ミャクミャクはダリのパクリ?
かなり個性の強い公式キャラクター『ミャクミャク』ですが、実はSNSでは「ダリのパクリでは?」との意見がみられています。
昨日ブカレストでの「ダリ展」に行ってきました。
— R GE@海外勝手連 (@KyoLizu) April 28, 2024
フィゲーラスのダリ劇場美術館に行って以来のダリでしたが改めて感銘を受けました❤️
しかし、最初の写真、どう思いますか。
万博のなんとかとい公式キャラクターに似ててびっくりしました。 pic.twitter.com/z0YyGVmTtN
ダリとは、スペインの有名な画家であるサルバドール・ダリのこと。
今回物議を醸しているのは、ダリの作品として知られる『イースターの目』が、ミャクミャクと酷似しているということなのだそうです。
2枚の画像を比較して見てみましょう。
いかがでしょうか?
たしかに、不揃いの球体がくっついている点や眼をイメージしたようなデザインは似ているように感じられますね。
ただ、色や全体的なフォルムは大きく異なるのもわかります。
過去の例を出すと、ドラえもんとうまい棒のキャラクターが似ているといわれていたようですし、他にもルノアールの描いた『草むらの中の坂道』とモネが描いた『アルジャントゥイユのひなげし』の構成が非常に似ているといわれたこともあるようです。
もしかしたら、アートの世界ではこういった作品同士が酷似する現象は起こりうるのかもしれません。
ひとつ言えるのは、度を過ぎた作品には著作権や権利侵害の問題に触れる可能性もあるということです。
とはいえ、どこまでが表現の自由でどこからがパクリになるのかは、一概に断定できるものでもないので非常に難しいところですよね…。
他にもあった!ミャクミャクと似てるもの
調べたところ、実はミャクミャクにはダリ以外にも似ているものがたくさんあったようです。
その一部を紹介したいと思います。
①パリ五輪マスコット『フリージュ』
色や目のデザインが似てるようです。
②ファイザーマスコット『Clotty』
アメリカの大手製薬会社ファイザーのマスコットキャラクター『Clotty』。
Clottyは「塊になりやすい」と「塊だらけの」という意味だそうで、別名『血栓ちゃん』といわれているとかいないとか。
見た目の色や雰囲気は、ミャクミャクに似てるような気がしないでもないです…。
③トルコのお守り『ナザール・ボンジュウ』
世界にもミャクミャクに似ているものが存在しているようです。
世間の声
ダリ好きな私。可愛いミャクミャク。発想を得た程度としか感じない。シュルレアリスムとポップアート。
これが盗作なら世の中のほとんどがパクリ扱いできそうだね
パクリだったか。五輪といい万博といい。
ダリのオマージュですね。色が違いますね。
※引用元:すべてX
まとめ
大阪・関西万博の公式キャラクター『ミャクミャク』のパクリ疑惑について検証しました。
- ダリの『イースターの目』に似ているがパクリと断定できない
- 表現の自由とパクリの境界線は断定しにくい
- ダリ以外にもミャクミャクに似ているものは多く存在する
感性の違いからいろいろな意見が生まれるところではありますが、その違いをも受け入れていけたらいいなと感じます。
ただ、表現者からすれば唯一無二の作品ですし法律に触れる可能性もあることから、くれぐれもパクリには注意が必要です…。
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